目　次     序論　 １．問題設定 ２．対象となる範囲 ３．先行研究の検討 　　　　　　 第１章　コーダをめぐる背景　 　　　　　　　１．複数の文化にふれて育つ子どもとコーダ 　　　　　　　２．日本の聴覚障害者を取り巻く世界 ３．「ろう文化」思想の流入とその後 ４．まとめ   第２章　コーダのコミュニケーション　 　　　　　　　１．研究方法と調査協力者の傾向 ２．バイリンガリズムの議論とコーダの状況 ３．言語的マイノリティの家庭のコミュニケーション ４．コーダの家庭の多様なコミュニケーション ５．コーダの抱くコミュニケーションの不全感 ６．コーダにとっての手話と日本語 ７．コーダの手話学習 ８．まとめ   第３章　社会の障害観とコーダ 　　　　　　　１．障害をどのようなものとして捉えるか 　　　　　　　２．障害を持つ親の育児 　 　　　 　　３．障害を持つ親の子ども 　　　　　　　４．コーダが親に伝える音情報 ５．コーダにとっての通訳の体験 　　　　　　　６．周囲からのまなざしと内面化される自律 　　　　　　　７．人工内耳に対するコーダの態度 　　　　　　　８．まとめ   第４章　コーダの語りの生成と変化 　　　　　　　１．物語としての人生というアプローチ 　 　 　　　　２．親に対するコーダの見方の変化 　 　 　　　　３．通訳行為についてのコーダの見方の変化 ４．コーダ同士で語りを共有すること 　　５．アメリカのコーダと日本のコーダの語りの違い 　　　　　 　 ６．まとめ   結論　   文献リスト